レビュー誌のCurrent Biologyシリーズには、選択した文献(5本に1本くらい)について、数行の概要が書いてあります。

 すべての雑誌でそうなっているわけではありませんが、雑誌によっては「Summary Figure」という図の提出が求められて、論文の概要を一目で理解できるようにしています。

 多くの雑誌で、本当にポイントとなる5〜6個の図を除いたその他のデータは、かなり重要なものでも「supplement」というwebページからダウンロードできるファイルに廻されているのは有名な話です。

 論文概要について、数行の文章を英語と日本語の両方書いてみてくれ、とか編集者が書いてくれた文章をチェックしてくれ、と雑誌の編集者から頼まれることがあります。これらの文章はwebページやメールマガジンの文章など、論文内容の紹介に使われます。

 私自身はかなり文章を読むことが好きなのですが、これだけ文章が世の中に溢れてくると、できるだけ、長い文章を読ませることなく内容を理解させようとさまざまな工夫がこらされることになります。そのような様々な工夫を考える欧米の雑誌の編集者はすごいなと思います。皆さんも色々な工夫を考えてみて下さい。
 Nature誌やScience誌の短さと密度の濃さに慣れると、このくらいの長さに論文内容を凝縮する(論文や雑誌を薄くして本当に必要なデータ以外はみんなsupplementにまわす)ことはどの雑誌でも可能なんじゃないかなあと思うくらいです。

 以前に紹介した統合TVのサイト(First Author's:http://first.lifesciencedb.jp/)は、「日本語で短くまとまった論文内容が読める」素晴らしいプロジェクトだと思います。そのうち論文内容についてもRSSみたいな短く内容をニュースとして紹介するサイトが出てくるのかもしれません。また、以前に書いた、科学新聞は科学ニュースの配信元として素晴らしいものです。
 2ちゃんねるの科学ニュース板には、スラッシュドット(同じくインターネット上の科学ニュースサイト。特に情報科学分野の新発見や新発明にはさまざまな専門的コメントが寄せられます)などに比べて、つたないコメントが多く(多分、中高生なのだと思います。でもそのような子どもたちがこの分野に関心を持つということは素晴らしいことです)、内容的には遠く及びません。
 ついでに書くと「フォーラム」というメーリングリストも受精分野の素晴らしいニュースサイトで、私はとてもお世話になっています。世の中にはこのようなメーリングリストが沢山あるのだと思いますが、掲示板形式で中身を気軽に覗けるものはあまり多くありません。

 

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