以前に書いた「佐藤さん」という文章の中で「ディープ・シンカー」の稀少性と重要性について触れました。
 これは私の大学の時の話なのですが、私の友人で、他人から何か言われてもすぐには返答が戻ってこないで、1〜2秒経ってから笑い出すような人がいました。
 当時私たちは「鈍いなあ、もう!」と何度も彼のことをからかって遊んでいたのですが、今にして思うと彼も立派な「ディープ・シンカー」だったのかもしれません。読者の皆様も、もし周りにそのような人がいたら少し見方を変えてみたらどうでしょうか?

 「ディープ・シンカー」について、もう少し書きます。ケネディ大統領が選出された時、スタッフにはロバート・ストレンジ・マクナマラをはじめとする、自他共に認めるアメリカ合衆国の最高級の頭脳が集められていました。しかしながらその時代、アメリカ合衆国はベトナム戦争の泥沼に引きずりこまれていきました。このあたりの事情に関してはデイヴィッド・ハルバースタムの書いた「ベスト・アンド・ブライテスト」というドキュメンタリーに詳しく描かれています。
 国を正しい方向に導くのは、このような頭脳集団ではなく「サイレント・マジョリティ」の力なのだと思います。現在の我が国では政治家を選挙で選ぶシステムができあがっていますが、おそらくこの「投票制」というものが、時代を越えて選ばれてきた「正しい選択を行う政府を作り出す」システムなのです。

 

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