先日ラジオを聴いていたら「笑い飯」の西田さんが「Wikipediaにコンビ名は "笑いで飯が食えるか?" というイベント名の略だ、とか間違えたことを書かれて…」と笑い話として言っていました。たぶん記事に間違えた記述があれば誰かがその後修正を加えてくれると思います(現時点で「要検証」となっていました)。このように、Wikipediaは本当に素晴らしい百科事典で、本として読んでも面白くしかも無料なのです。私はBookendsというところ(http://sites.google.com/site/boookends/)からepwing化したデータをダウンロードしてiPod touchに入れて持ち歩いています。何か疑問があったときに瞬時に辞書がひけて、ほとんどの疑問が解決する、本当に良い時代になったものだと、ただただ感心しています。西田さんもたぶん記事を書いてくれている人に内心感謝していることと思います。
 Wikipediaのように、本はどんどん電子化されて紙の本はだんだんなくなっていきます。全ての小・中学生にiPadを配るわけにも行かないので、紙の本は教科書などにある程度は残るかも知れません。耳にするニュースは「自炊」(紙の本の解体とスキャン)業者の取り締まり、とか早川書房(SF文庫で有名な出版社)が電子書籍を始めるなど、書籍の電子化に関するものばかりです。
 電子化されたファイルは簡単にコピーすることが可能なので、「テキスト化されたら終わりだ」と出版社の方々は危機感を持っているかもしれませんが、もしかすると紙媒体の本を売ってお金をもうけようという行為自体に、終了が近づいている時代なのかも知れません。自費出版の会社や印刷屋さんなどは、これからどんどん仕事が減っていくと思います。かつて我々が文庫で読んだ、小説の名作の多くは「青空文庫」で無料で手に入ります。これからの時代、どのような職業が残っていくのか、どのような方法でお金を稼ぐことができるのか、真剣に考えなくてはならないのかも知れません。

 話はちょっと変わりますが、以前研究室にテレビ番組のカメラが現れた時の経験です。長々とインタビューに応えていたシーンが全てカットされていたり、「これは言わされたな」と思う学生の一言がやはり使われていたり、「最初に台本ありきのものだな」という印象を受けました。
 この番組は、まあそれで良いのですが、NHKの科学番組なんかで、台本を基に取材と番組作りがなされるのは、やはり問題だと思います。報道番組のように速報性が求められるものではないので、せめて一回、台本を書くための下調べ取材を行えば良いのではと思いました。文学的センスと科学的知識の両方を兼ね備えたような人物はそうそういるものではありませんので、台本は従来通りスタッフが書くとしても、その内容を取材相手に「どんな風に映してもらいたいか」チェックしてもらえば良いのでは、と思います。
 私の知る限りNHKの科学番組には、「生命」40億年はるかな旅・「花に追われた恐竜」という番組で、研究者から苦情が殺到して以来、番組のチェック機構があったと思うのですが、現在それがきちんと機能しているとは思えません。このような番組は非常に有意義なので、ぜひとも番組作りの方法を再考して、より良い番組作りをしていただきたいのです。

 

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