建設界の学会とは比較にもなりませんが、私はポスドク時代の頃、初めて日本分子生物学会の年会に参加して、その至れり尽くせりの雰囲気に感激し、企業ブースを覗くと様々な販促グッズをお土産に貰えて、従って我が家のボールペンには「Invitrogen」などの割と消費者である妻には馴染みの薄いアメリカの製薬会社の名前が付いています。このお金が何処から来ているのかは、しばらくは関心は無かったのですが、でも普通に考えて、その企業の広告費から来ているのだろうと思います。広告費ということは、我々が買った研究機器や試薬なんかの代金の何%かはそういう広告のための代金に相当し、そのように薄く広く分布したお金を、「ここぞ」という時に集中投下していたということなのだろう、と思います。
 数年前に日本分子生物学会の年会の企業展示を覗いてみたら、印象は随分様変わりしていて、販促グッズを貰おうと思えば貰えることは確かだったのですが、その代りに名刺もしくはメールアドレスとその粗品をトレード・等価交換することになってるんです…、とその会社の営業の方が、仰っていました。それでも、我が家にその粗品を持ち帰ったら、何と言っても高校生だった娘が大喜びしてはしゃいでくれましたので、私は、「申し訳ないなあ…(=お金のない私の個人情報など、その試薬会社さんにとっても、ほぼ無価値…)」と思いながらも、せっせと粗品集めをしていました。
 (http://estorypost.com/social-network/データ統計/how-facebook-makes-money/)には、「Facebookの収入源ってなんだろう?・Facebookは無料のサービスだが、一体どうやって儲けているのか?、米オンラインマーケティング会社The Search Agencyによると、アメリカ人ネットユーザーの5割近くは、Facebookがどのようにして収益を上げているのか全く知らないという」という記事が載っていました。Facebookの発表によると、2012年第3四半期の売上高の約12億6200万ドルの内、86%が広告収入で、残りは決済サービスや手数料などからきているそうです。同様の質問「Googleなど検索サービスの収入源を知ってる?」という問いに対しては、78%の人が「広告収入」と答えることができたそうです。
 分子生物学会の企業ブースに於ける「資産」は、「メアド」でしたが、Facebookのケースでは「実名」なのだろう、と思います。ですから「Facebookの誤爆投稿で人生が台無しに:自身のセルフ・ヌード写真を間違えて一般公開した教師」みたいなことも、現実にも起こり得ます。

 

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